正方形スマホはなぜ“黄金比”なのか?
― IKKO MIND ONEとCLICKSが示す「4:3回帰」の未来 ―
縦長スマートフォン全盛の時代に、静かに異変が起きている。
クラウドファンディングから出荷が始まった
IKKO MIND ONE PRO
IKKO Mind One



折り畳み収納式のカメラを備えたIKKO MIND ONE PRO 香港企業らしい。スピーカーやSOCに関してはミドルクラスといったスペック。まあ悪くない製品ではあると思うのだがちょっと使ってみたいという製品にしては価格が若干気になる部分でもある。
価格はクラファンサイトを見ると6万円~9万円と言ったところ。決して高いとも言えないが絶対に水につけれないであろうIP54。一応日常生活防水程度とは言えちょっと不安な部分もある端末ではある。どこかで機会があれば入手してみたい製品。
製品の動画はこちら
そして、物理キーボードを搭載したスマホの“使い方そのもの”を再設計する
CLICKS Communicator クリックス コミュニケーター
Clicks

4.03インチのディスプレイで物理キーボードを装着された状態。上の写真がまんまなのである。
BlackBerryを連想させるスマホでもある。
今までのBlackBerry愛、4:3愛はこのブログのどこかに眠っているだろうから興味がある方は遡ってみて欲しい。今日のブログの中身としては再注目、再評価のさなかにある4:3についてなのだ。
これらに共通するのは、
単なるガジェット的な面白さではない。
「スマホのアスペクト比は本当に今のままでいいのか?」という問いだ。
私は以前から、
3:4(4:3)という正方形に近い比率こそ“黄金”だと書いてきた。
そして今、市場がようやくその問いに向き合い始めている。
■ なぜ4:3は“黄金”なのか
現在の主流は20:9前後。
極端な縦長設計だ。
これはSNSやショート動画に最適化された比率だが、
情報処理という観点では必ずしも合理的とは言えない。
4:3の強み
- 一覧性が高い
- 文章が自然に読める
- 画像や資料表示が安定する
- 分割表示との相性が良い
タブレット市場を見れば明白だ。
iPad
iPadが長年4:3を維持しているのは偶然ではない。
可読性と作業効率のバランスが最も優れている比率だからだ。
■ かつて存在した理想形 ― LG VU
正方形に近いスマホは過去にも存在した。
LG Vu


LG VUは4:3表示を採用していた先進的な端末だった。
しかし市場には受け入れられなかった。
理由はシンプルだ。
- アプリ側が縦長前提設計
- UI最適化不足
- エコシステム未成熟
時代が早すぎた。
■ 今はなぜ違うのか?
現在は状況が大きく変わっている。
① 折りたたみ端末の普及
可変比率が前提になったことで、
アプリの柔軟性が格段に向上した。
② マルチタスク時代
分割表示、ウィジェット、クリエイティブ用途。
“縦スクロール前提”の消費設計だけでは足りなくなっている。
③ 横幅が広がり始めた現行機種
最新機種は微妙に横幅が拡張されている。
これは市場が無意識にバランスを求め始めている証拠でもある。
■ IKKO MIND ONEは何を意味するのか
IKKO MIND ONEは、
単なる“変わり種スマホ”ではない。
4:3回帰へのテストマーケティングとも言える存在だ。
- 情報密度の高さ
- 画面占有効率
- 分割表示の自然さ
動画消費よりも、
情報処理・思考・読書に向く設計。
■ CLICKSが示すもう一つの方向
CLICKSは物理キーボードを内蔵とすることで、
「画面の縦長化」からの脱却を試みている。
入力体験が変わると、
スマホの使い方そのものが変わる。
これはBlackBerry時代の思想の再来とも言える。
■ 正方形比率のメリット・デメリット
メリット
- ブラウジング効率が高い
- 画像・チャート表示が安定
- 分割表示が実用的
- 読書体験が向上
デメリット
- 動画は黒帯が出る
- 片手操作性はやや落ちる
- SNS特化UIとの相性
つまりこれは、
- 消費向けか、処理向けか
という思想の違いである。
■ 結論:時代は“縦長疲れ”に入った
縦に伸ばす競争は行き着いた。
これからは、
- 表示効率
- 思考効率
- 情報処理効率
が再評価される。
4:3は過去ではない。
むしろ、
- 情報端末としての最適解に最も近い比率
IKKO MIND ONEとCLICKSは、
その“再始動の狼煙”かもしれない。
興味がある方のためにリンクを張っておくのでチェックしてみてください。
上記2社に関してはまた別記事で掘り下げても面白そうである。
ということでひっさびさに何かを書いたのでした。ではまた
